離島引越し便ブログ

甑島(こしきじま)の引越しと、空き家事情。

甑島(こしきじま)の引越しに行ってまいりました。

実際に甑島にトラックで渡って引越し作業したことは今回が初でしたので、そこで気づいた甑島を、引越し屋さん視点でレポートいたします。また、甑島といえばということで、山下商店のケンタさんにもアテンドいただいて、移住者のための空き家事情をお伺いして来ました。ちなみに甑島の家賃相場は、1戸建てで1万円〜/月だそうです。

甑島の地理感。アクセスを考える。

甑島はここ!

甑島観光協会 http://www.koshikijima.net/history/where.html

地理感の整理

  • 甑島は、鹿児島の離島で、薩摩川内(さつませんだい)市に属す。
  • フェリーが出ているのは、いちき串木野市の「串木野港」から。
  • 串木野港から、上甑島(かみこしきじま)里港まで、約1時間20分。下甑島(しもこしきじま)長浜港まで約3時間。

近年のニュース

甑島大橋が開通しました

甑島の人に聞いた、大手引越し会社の甑島引越しの対応状況

今回、「離島引越し便」トラックで島内を運行していると、道ゆく人たちに、なんども《離島の引越し屋さん??》、と指を刺されました。声をかけてくれた人も多かったです。甑島の人はやはり引越しでとても困っているらしく、大手引越し会社のトラックを島で見かけることがあるか、という糸口からヒアリングしてみました。

ヒアリング結果

  • アート引越しセンターのトラックは見たことがあるが、最近は見てない。
  • サカイ引越しのトラックも見たことがある。
  • 普段引越しやさんじゃないけど、甑島の産廃業者がやってるのを見たことがある。
  • 甑島は道が狭いから、いろんな会社がやりたがってない。大きめのトラックはだいたい入れない。(たしかに狭かった!)

大手引越し会社では、アート引越しやサカイ引越しセンターさんが対応しているようですね。ただ、それでも稀に見るというもののようです。

離島引越し便の「甑島引越し」も、大手企業からの案件でした。

今回弊社が担当した「甑島引越し」も、元をたどれば大手企業からの紹介案件でした。

問い合わせが来たものの、「甑島」は対応できない!ってことで、離島引越し便をお客様にご紹介いただいたようです。引越し業界でも認知が上がっているようで、お役にたてることが増えて嬉しいです。

引越しが主に発生するのは、やはり3月。

主な引越しが、やはり繁忙シーズンに重なります。自衛隊や海上保安庁や行政関係の異動が中心となります。そこに合わせて、一部の「島立ち」に合わせて引越し事情がありそうです。

島立ち

*島立ちとは、高校がない甑島で、中学卒業とともに島を離れる子供達が、島を離れること、親から旅立つことを言います。

甑島の空き家事情

甑島の空き家事情について、これまでいくつもの空き家を再生して来た山下商店のケンタさんにお伺いして来ました。

山下ケンタさんについてはこちら。

ざっとお伺いしたことをまとめます

  • 甑島で一戸建ての賃借料は、月1〜2万円。
  • でも、不動産会社がいないので、人づてで借りるしかない。
  • 甑島への移住を志しても、家や空き家が見つからず、引越しを断念した人も毎年何人もいる。
  • 空き家は年々増えていて、再利用がなされないことが課題になっている。
  • 空き家を貸すことに積極的な人は少ない。
  • 状態がすごく悪くなってからやっと貸したり売ったりを考える人が多い。
  • 島に点在する空き家の管理運用を主な目的とした「島守株式会社」を新たに設立→詳しくはこちら。

上の写真は、実際にいま改修中の空き家物件を見学させていただきました。これから宿泊施設に生まれ変わらせるようです。

感想

たしかに離島とはいえ、賃料が1〜2万円というのはめちゃくちゃ安いな、という印象でした。ただ(どの島でもあることですが)不動産会社がいないために、家探しではかなり苦労しそうです。ケンタさんたちも、島守株式会社という会社形態を新たに作って、空き家の管理運用を行うようなので、これからも情報が蓄積されて行きそうです。

写真は、KOSHIKI ZINE。甑島の人のことを綴った、島の新聞。

島の高齢者でも見やすいように、大きめの文字で書かれていて、飾らない文章で素敵でした。

新たな取り組みやチャレンジがどんどん生まれている甑島。

これから引越しを希望する人もどんどん増えていくのかもしれません。

甑島の引越しで困ったら、お気軽にお問い合わせください。

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