奄美大島の学生寮事業に関わるメンバーで、2024年8月11日に開催された「みなと祭り」に参加してきました!
この日は朝から「船漕ぎ」、そして「八月踊り」というハードスケジュール。シマのご老人たちが、この日に向けて、まるで子供のように目を輝かせている姿が印象的でした。
「船漕ぎ」には、学生寮に関わる大人メンバーで出場。なんと、舵取り役は瀬戸内町長!
予選敗退という結果でしたが、このメンバーで一つになれたことが何よりの喜びでした。我らが「清水(せいすい)」のシマは、船漕ぎへの情熱がとにかくすごくて、複数部門で優勝したことで、熱気に包まれました。
夜は「八月踊り」限界を越える衝動。
一度シマに帰り、着替えてチャーターバスで古仁屋の会場へ。輪になって、様々な唄を掛け合いながら踊る姿は、まさに盆踊りのような光景。朝から続く猛暑で体力を消耗しているはずなのに、寮を支えてくれるじいじ・ばあばが、信じられないほどのエネルギーで踊りつづけます。 文化とは、心の衝動。日常の限界を超えていく力。
レジェンドと言われるじいじ・ばあば
最後は自分たちのシマに戻り、祭りの成功を祈って打ち上げ。 特に感動的だったのは、今回の祭りを支えた「レジェンド」のばあばへの感謝の言葉です。シマでは、そのシマの文化を体現するような、生きる文化遺産のような存在を「レジェンド」と呼ぶことがあります。
この日もそのばあばは、すごかった。誰よりも船漕ぎを愛し、仲間を励まし、八月踊りでも素晴らしい唄声を披露して、会場を魅了しました。
このばあばが元気なうちに、どこまでのことを受け継げるのか、感謝を伝えられるのか、最大限の敬意が示されていました。この瞬間のために、今日の奉納行事があったと思えるほど美しい光景でした。この日、疲れ切った最後に残った感情が、先輩への尊敬でした。私も嬉しくて、つい飲みすぎてしまいました。
文化とは、惚気。
離島とそのシマの感性、本質はやはり人間らしさだと思います。その人間らしさが一番表れるのが祭りなどの伝統行事。こんなにも人間味あふれるじいじ・ばあばには、この日しか会えない。 「シマの文化を残したい」という真面目な思いよりも、「このレジェンドたちに会える時間は限られている」という切実な思いを感じたみなと祭りでした。
文化とは、人が人に惚れ込むことで受け継がれていくもの。
文化とは、惚気。
学生寮のスローガン「シマの暮らしが誇れる寮に」
「シマの暮らしが誇れる寮に」というスローガンで始まった学生寮事業。最高のメンバーが集まり、シマの人々に受け入れてもらって、やっと力を合わせるチームになれてきました。小さな船ですが、熱くもがくには、ちょうど良いサイズです。未来に向かって船を漕ぎ出せます。やむらら〜ん!