2024年4月20日(土)、新しく寮に入った学生たちも寮生活のリズムに慣れたころ、地域交流と親睦を深める謎解きオリエンテーションを開催しました。
寮生活を営む集落(シマ)と繋がり、地域の方々と交流を深めることを目的として企画されました。
舞台となったのは、学生寮がある「清水(せいすい)」集落。シマグチ(島の方言)では、「スィスィ」と呼ばれます。地元の方々の協力を得て、集落の歴史や文化を学べる謎が用意されました。謎を解き明かすことで、晩御飯のBBQ食材を獲得できるという設定で、学生たちのやる気を高めました。
オリエンテーションを通して、新入生たちは地域の方々と交流し、寮生活における新たな繋がりを築くことができました。謎解きを通して地域を探索することで、清水というシマの歴史や文化への理解を深めることもできました。
今回のオリエンテーションは、新入生たちが地域に溶け込み、充実した寮生活を送るための第一歩となる貴重な機会となり、大成功の企画となりました!
スィスイクエスト:清水探検で地域と繋がる、笑顔溢れる一日!
シマと関わる「大切なマインド」
シマ暮らしの先輩である寮の企画コーディネーター長さんから、シマと関わる大切なマインドとして次の3つを心得を、これからのシマ暮らしにも覚えておいて欲しいと、説明しました。
- なんでもオモシロがろう。
- 郷に入らば…、郷を知れ。*
- ALL for ONE、ONE for ALL
*補足:単純にいえば「郷をに従え」となるところですが、あえて「郷を知ろう、興味を持とう!」というスタンスもあることを寮生たちに紹介しました。もちろん、伝統や文化は、長い歴史の中で培われてきた貴重な財産です。しかし、時代とともに変化していく社会の中で、そのままの形で守り続けることが難しい物事もあります。「郷に従え」というと、拒否反応を示しそうな学生たちにも、まず郷に興味を持つとか、知ってほしい、大事に思って尊重して欲しいという思いを伝えたくて、「郷を知れ」という表現でマインドを伝えさせていただきました。
共通点探しワークで、コーヒーブレイク。
共通点探しワークで活発なコミュニケーションが生まれました。自然と会話が弾み、チームワークの土台が築かれました。
清水探検:地域との「つながり」を深めるチェックポイント
いよいよクエスト開始!皆んなで清水探検に出発しました。
謎解きの内容をチラ見せ。↓ (この植物を知っていても、ちゃんと見たことがなかったり、ましてや花びらをじっくりみたことがない寮生たちも多いはず。ちょうどこの季節ならではの問題で楽しんでくれたと思います)
チェックポイントの一つである「招き屋」では、バァバやジィジが寮生達と一緒に問題を考えてくれました。「招き屋をこういう場所にしたかった」という嬉しい言葉もいただき、清水地域との繋がりを深く感じました。事前に、集落に「この日、寮生たちが、集落で謎解きのオリエンテーションをします!」とお伝えしていたこともあって、散歩中の方からも温かい声援をいただき、寮生達の笑顔が溢れました。
シマに関する知識が深まる問題
シマに関する問題も真剣に取り組み、知識を深めました。丁寧な出題と説明で、寮生達の理解度も高まりました。
「なんでもインターネット検索で出てくるわけではない」
デジタルネイティブな若い世代の学生たちにこそ、まだまだ世の中はおもしろい謎がいっぱいだし、見つけたり発見することから得られる学習の楽しさをも、掴んでもらえれば嬉しいです。
火を囲んでの語らい:垣根を越えた交流
謎解きを通じてゲットした食材は、BBQへ。火おこしも自分達で行いました。
BBQでは、寮生達が火を囲んで「なぜこの島に来たのか?」と質問し合い、学年や性別関係なく自然に語り合っていました。「垣根を越える」というイベントの目的が達成できたことを実感しました。
笑顔と成長が溢れた一日
出発前は表情が硬かった一年生も、スィスィクエストでの謎解きやシマとの関わり通じて、BBQ時には皆んなと会話が弾み、帰り道まで仲良く寮へ向かいました。
スィスイクエストは、寮生達が笑顔と成長を育む、素敵なイベントとなりました。今後も改善点を活かし、より充実した内容を提供していきたいと思います。