(2022/5/31 住所変更があったため更新しました!)(公開日:2020/8/7)
離島でのビーチクリーン活動を広めるには、「主催する団体」を増やすのが手っ取り早いように思います。
しかし、ビーチクリーン活動をどのように主催したら良いのか、よくわからない方も多いのではないでしょうか。
宮古島ビーチクリーンマニュアル
宮古島市のビーチクリーンマニュアルは大きく次の4行程と思ってください。(2020年8月7日現在)
- 宮古島市クリーンセンターに電話する。
- クリーンセンターに事前に出向いて、ゴミ袋などをもらっておく。
- 当日、ビーチクリーンを行う。ゴミの分別をしっかり行う。
- 完了後、クリーンセンターに電話し、集荷をお願いする。
それぞれの詳細を記載いたします。
1.宮古島市クリーンセンターに電話する。
宮古島市役所 生活環境部 環境衛生課 クリーンセンター平良工場
生活公共施設役所(定休日:日曜のみ)
☎︎ 0980-75-5121
宮古島のゴミのことは、クリーンセンターで管轄されています。上の「環境衛生課」に取り次いでもらい、「ボランティアゴミの件」もしくは「ビーチクリーンの件」としてお電話ください。こちらのマニュアルからはわからなかった点を事前に電話で聞いていただくとスムーズかと思います。
クリーンセンターの電話番号(0980-75-5121)はなんども利用するので、主催の担当者は、ぜひ電話帳登録をしておいてください。
2.クリーンセンターに事前に出向いて、ゴミ袋などをもらっておく。
ビーチクリーンの申請には、事前にクリーンセンターに出向く必要があります。電話だけの申請や、 FAXメールだけの申請は受け空けていないそうです。
宮古島市役所 生活環境部 環境衛生課 クリーンセンター平良工場
〒906-0006 沖縄県宮古島市平良字西仲宗根565-6
(2022年5月31日現在こちらに変更となっているようです↓)
宮古島市役所 環境衛生局 環境保全課
電話:0980-79-5283
〒906-8501 沖縄県宮古島市平良字西里1140番地
最悪、申請自体は、前日や当日でも問題ないようです。ただ、ゴミの回収をスムーズにおこなってもらうためには、なるべく早めに申請を済ませていた方が無難そうです。
2-1 宮古島市クリーンセンターの外観
クリーンセンターの入り口は2ヶ所あるのですが、こちらの写真の入り口から入ってください。
2-2 宮古島市クリーンセンター外観
奥の赤瓦の入り口に入ってください。
2-3 こちらの事務室が「ボランティアゴミ」を受け付けてくれる「環境衛生課」です。
2-4 「宮古島市ボランティアゴミ清掃申込書」を記載します。
今回は、2020年8月6日に実施したビーチクリーンの際に、実際に提出した申込書を掲載します。
- 印鑑や身分証の提示は求められませんでした。申し込み主が宮古島市民である必要もないようです。
- 清掃後のゴミ回収は土日祝日はおこなっていませんが、ビーチクリーン活動自体は、休日でも開催しても良いようです。
- (ただし、土・日曜開催にすると、回収したゴミをしばらく放置することになってしまいます。景観を害したり、異臭を放ったりしないように、地域の迷惑とならないように、なるべく回収日までの日数をあけない配慮が必要かと思います)
2-5 申込書を記載したら、記載分の手袋とゴミ袋が配布されました
今回、清掃人数5人、ゴミ袋30枚としたので、その枚数分が配布されました。余ったゴミ袋は、原則的には、ボランティア終了後クリーンセンターに返却。
2-6 ボランティア清掃を申し込まれる方へ
(記載内容を解説いたします)
◆次の事項を厳守してください◆
1.集めたゴミは原則、自己搬入(困難な場合、回収車が来てくれます)
クリーンセンターが空いている日に自己搬入が原則。
これまで宮古島市でボランティア清掃を続けて来た団体の方々が、宮古島市に呼びかけて来た努力の結果だと聞いています。
2.ゴミの分別は確実に!
・汚れたペットボトルは燃えるゴミに分別してください。(ペットボトル内に水分がある場合は捨ててください。)
→ビーチクリーンで拾うペットボトルは、基本すべて砂がついてますので、汚れたものと判断して燃えるゴミでも良さそうです。燃やせるゴミとして回収する場合はラベルもそのままokです。
・ゴミの中にはクリーンセンターで処理できないものがあります。
▼参考:「家庭ゴミの正しい分け方・出し方」のチラシ(こちらの「家庭ゴミの正しい分け方・出し方」はぜひ保存しておいてください。)
・クリーンセンターに搬入できないごみ(市で収取・処分できません)
※次のものは、買ったところに引き取ってもらうか専門の処理業者に処分させてください
- 産業廃棄物(建材廃材、飼料袋、農薬空き容器、農業用ビニールなど)
- 医療系廃棄物(メス、注射、献血袋、試験管)
- 適正処理困難廃棄物
- タイヤ・バッテリーなど車用品
- オートバイ
- ピアノ
- 充電式電池・ボタン電池
- 消化器・コンロ
- 化学薬品
- タンク
- ガスボンベ
- 業務用プリンター
- など
・雑草・海草および流木など自然物は処理しません
・家電リサイクル対象品(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機など)を収集し処分する場合はリサイクル料金は自己負担です。
・清掃予定場所の下見を行い、おおよその作業量を把握した上で、計画をたてましょう。
3.当日、ビーチクリーンを行う。ゴミの分別をしっかり行う。
宮古島市では、ゴミの分別をしっかり求められています。ゴミ袋は、すべて「ボランティアゴミ袋」にまとめてください。宮古島市に居住していない人が参加する際には、このゴミの分別の共有が必要だと思います。下に8種類にまとめましたので、ご確認ください。
今回は、宮古島でのビーチクリーンの際のゴミ分別を学ぶために、集めたゴミを一度袋から出して、一点一点確認しながら、分別しました。
ビーチクリーンで回収するゴミで多いのは、次の8種類ではないかと思います。
(1)終やせるゴミとしたもの(ボランティア袋に封入)
(2)燃やせるゴミとしたもの2(ボランティア袋に封入)
ペットボトルですが、汚れていますので、燃えるゴミとしました。ラベルやキャップはそのままでokです。中身に水が入っている場合は、水を捨てました。(油など危険物が入っている場合は、回収できないので、中身を捨てずに個別に仕分けします)
(3)発泡スチロール ゴミとしてまとめたもの(ボランティア袋に封入)
発泡スチロールは宮古島では、燃やせるゴミとして区別されます。発泡スチロールと発泡トレイは同じ袋にまとめます。
袋に入らないサイズ(写真の左側のもの)は、袋に入れず、そのままの状態にしておきました。
(4)ガス缶(ボランティア袋に封入)
ガス缶は、穴を開けて、ガスを抜いてからまとめました。宮古島では、ガス缶は、空き缶ゴミと同じ袋にまとめてOKですが、今回のビーチクリーンでは、ガス缶だけの袋を作りました。
(5)缶ゴミ(ボランティア袋に封入)
缶ゴミもビーチクリーンでよく出てくるゴミです。空き瓶の金属キャップなどもこちらにまとめます。
(6)瓶ゴミ(ボランティア袋に封入)
写真ではフタが付いていますが、フタを外して「ビン」のみをまとめます。プラスチックのフタは、燃やせるゴミに。金属のフタは、缶ゴミに。
(7)漁具(小さなもののみ、ボランティア袋に封入)
ビーチクリーンをしていて一番回収されるのが、漁具でしょう。袋にまとめられるサイズの小物の漁具はボランティア袋にいれて、大きなサイズのものは袋に入れる必要はありません。
(8)大型ゴミ
大型ゴミは袋に入らないので、そのまままとめます。木材や、金属の棒、壊れたパレットを回収しました。
今回あえて、わかりやすいように、(1)〜(8)種類に分けて分別しましたが、燃やせるゴミ区分の(1)〜(3)は同じ袋にまとめていいと思います。また、カンゴミ区分の(4)、(5)も同じ袋で問題なさそうです。
4.完了後、クリーンセンターに電話し、集荷をお願いする。
電話先はこれまでと同じくクリーンセンターです。
今回われわれの8月6日実施分については、8月7日には回収されていました。
※原則ボランティアゴミは自己搬入であることを強調されましたが、ゴミが大量にあったり、自家用車での持ち込みが難しい場合、回収車が来てくれるようです。詳しくは環境衛生課とご相談ください。
※回収車が十分停車できるスペースがあるなら回収に来てくれるようです。
また、ゴミ回収の際、立ち会いは必要はありませんでした。
<before>ゴミは、次のような形で集めておきました。
・30袋をもらいましたが、実際に使ったのは12袋でした。
・本来使用しなかった18枚は返却する必要があるようですが、また近々ビーチクリーンの予定があったので、その再利用することをクリーンセンターに伝えました。
<after>ゴミは翌日全て回収されていました。
・「大型ゴミは回収されないことがあります」と聞いていましたが、上の写真の程度ですと、今回は問題なく回収されたようです。
宮古島でビーチクリーンに初めて取り組む際にハードルが少し高いように思うこと
主催するまでには、次の3つの点がハードルが高いと感じました。
- (そもそも)ビーチクリーンの主催は市の許可が入りそうなイメージが先行していて心理的ハードルがあった。
- 前もって、直接クリーンセンターに出向いて申請が必要で、準備にかける時間が必要。
- ゴミの分別をきっちり行う必要がある。島外の参加者にとっては、宮古島市のゴミ分別もわからない。
しかし、今回ビーチクリーンを主催してみて、ルールさえ守れば、ビーチクリーンは誰でも主催できることがわかりました。
こちらのマニュアルで、ビーチクリーンのハードルが下がって、誰でも簡単にビーチクリーン活動の主催ができるように役立てば幸いです。
今後、ワーケーションなどで宮古島に来島する企業も増えると思います。その際、一回限りの開催でも、宮古島でビーチクリーン活動を気軽に主催できる企業が増えると嬉しいです。
最後に
今回、【ISLANDEX × RuGu】ということで、宮古島・来間島のグランピングリゾートRuGu(るーぐー)と共催でビーチクリーンを行いました。島のアウトドアが好きな者どおし、ビーチクリーンを社会活動というほど堅苦しくなく、遊びの延長で取り組んでみました。
また別のコラムでまとめたいと思いますが、ビーチクリーンは、アウトドアスポーツに近い爽快感があるように思います。
綺麗になったビーチで、モーニングして、輪になって「ゆんたく」する時間を楽しむために、ゴミを拾いました。
マンゴーがラストシーズンでした。熟したマンゴーと島バナナでモーニング。コーヒーは8時間浸けた水出しコーヒー。
記念写真もソーシャルディスタンス。
マスクをつけての作業なので暑いですが、ゆっくり脱水症状にならないように進めました。
子連れ参加も♪
また近々、主催したいと思います。気軽にビーチクリーンしましょう^^